


カメラ画像処理保有技術
国産画像処理ソフトウェアのリーディングカンパニーとして、デジタルカメラやモバイル端末等への組込みソフトウェアの技術支援から、デジタル印刷機・エンターテイメント機器などのシステム開発、既存のシステムに追加可能なモジュール単位での技術提供など、当社の持つ画像処理技術を活かした提案型ソフトウェアソリューションを提供しています。
カメラ画像処理
ソフトウェア
レンズ収差補正技術
ディストーション補正
タル型や糸巻型などレンズの歪みを補正



▼ [樽型収差] 補正前イメージ
▼ [糸巻型収差] 補正前イメージ
本技術は、撮影した映像に生じた光学系由来の歪み(歪曲収差)を補正します。
撮影時の光学系が理想的なレンズにより構成されているのならば、被写体と光学系を通過した光によって形成される像は等しいものとなりますが、現実には像の周辺部分に歪みが生じ、中心が膨らんで見える樽型の歪曲や、逆に中心が収縮して見える糸巻き型の歪曲が生じます。特に格子形状や直線の多い被写体の撮影で目立つため、問題となります。
歪曲収差は映像中心からの放射方向の倍率変化として考えることができます。あらかじめ光学系の特性を測定しておくことで、いかなる歪曲も補正が可能です。
周辺減光補正
写真の周辺の暗部を自動補正



▼ [周辺光量の増光調整]
調整前イメージ
▼ [周辺光量の減光調整]
調整前イメージ
本技術は、撮影した映像の周辺光量低下(周辺減光)を補正します。
レンズの中心を通った光に比べて、レンズの周辺を通った光は光量(明るさ)が低下する性質があります。これは斜入射した光がレンズ径や鏡筒径によって遮られる口径食(オプティカルビネッティング)という現象と、斜入射した光は拡散により光量が低下するコサイン4乗則という関係性から生じます。
周辺光量の低下には、写真作品の演出で「トンネル効果」と言われる視線誘導のフィルターとして使われることがありますが、本技術を応用することで自然な演出効果を得ることも可能です。
倍率色収差補正
広角レンズなどの輪郭周辺部の色づきを補正
本技術は、レンズの特性を考慮して画像の周辺部で生じる色づきを補正します。
光は波長によって屈折率が異なるため、どんなレンズでも少なからず色収差が出てしまいます。特に、広角レンズなど曲率が高いレンズほど顕著に現れます。レンズを測定することで、どんなレンズにも対応できます。

回転/デジタルシフト補正
広角レンズなどで起こる歪みを補正

本技術では、シフトレンズで得られる広角歪みの補正をソフトウェアで実現します。
現実の3次元空間を写真という2次元平面に収めるとき、必ず歪みが生じます。これは光学系に起因するディストーション(歪曲収差)とは異なります。絵画では「遠近法」「パース(パースペクティブ)」といいますが、近いものが大きく、遠いものが小さくなることで遠近感が生まれます。特に広角レンズでは遠近感が強調され、望遠レンズでは遠近感が希薄になります(圧縮効果)。
建築写真や集合写真等、遠近感が強調されるのが問題となるシーンがありますが、このような場合シフトレンズという歪みを補正する特殊なレンズが用いられます。
ソフトウェアで写真の水平・垂直の歪みを補正することで、遠近感の調整を自在に行うことができます。